Polycafe@Polyglot Blog

日常生活に多言語を

ポリグロット=超インテリという幻覚

 

 英語だけで外国語は精一杯と思っていませんか?

 

 昨晩東京の西新井駅近辺でポリグロットナイトが開催されました。このイベントはポリグロットのミートアップを企画している2つの団体の合同企画で、台湾の「台灣多語言咖啡」という会社と日本の「Tokyo Trilinguals」というグループがコラボして実現されました。特に後者は英語だけを話せればいいという集まりではなく、3カ国語以上の言葉を話す人たちが集まるグループです。

 

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実際に行く前の私の印象はこんな感じ。

 

「なんだか敷居が高そうだなぁ...」

 

「集まってる人たちも超インテリっぽいな...」

 

でも実際はそうじゃなかった!集まってきた人たちは純粋に複数の言葉で喋ることを楽しもうと言う意志を持った人たちであふれていました。

 

しょうもない言い方をすれば、要はみんなただの「普通の人」。つまり、ポリグロットになる事はそんなに難しいことでは無いのです。例えば「ダーリンは外国人」で有名になったハンガリーアメリカ人のトニー・ラズロさんは『英語にあきたら多言語を!』で「僕は語学マニアなのだろうか」という自問自答に対して、次のように述べています:

 

 

 

英語にあきたら多言語を! ?ポリグロットの真実?

英語にあきたら多言語を! ?ポリグロットの真実?

 

 

 

“僕に言わせれば、「普通の人」。と言うのは、人は「やる」と決定さえすれば、第二、第三言語で本を読むのは意外にできてしまうと思うからだ”

 

英語だけで精一杯と思っているそこのあなたは、もしかしたら英語と日本語以外の本を手に取ったことがないのではありませんか?

もしあなたが興味を持って例えばロシア語だったり、韓国語だったり、サンスクリットで書かれた古い経典を見て、その中に何が書いてあるんだろうかと言う素朴な疑問を少しでも持ちさえすれば、それがポリグロットの一歩の始まりだと私は思っています。その小さな興味から、怯えずに文法書や会話練習に少しでも時間を割けば、それだけで世界は変わるのではないでしょうか。私はそのいずれもうまくできないけれども(苦笑)。

 

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サンスクリット語の『リグヴェーダ

 

他の文化や他の言葉の世界を知るための、小匙一杯程度の勇気!それがポリグロットにあるために最も大事なことの1つだと思います。たくさん言葉を喋れる人=とても頭のいい人というのは一種の幻覚ではないでしょうか。